MEKURU VOL.2

特集「10代という季節」にマリウスくん登場。

まだ3月ですがすでに、今年の買ってよかった雑誌No.1になりそうな気がします!

まずは写真。MEKURU公式ツイッター、記事の紹介に「ヨーロッパの宗教画のように静かで美しい写真」とあったのですが、まったく大げさではありません。宗教画です。信仰心をあおられます。モスグリーンのシンプルな背景での撮影なのですが、まるで森の中にいるかのような雰囲気。緑は、癒しとか、植物の生命力を感じる色だと思います。カメラマンの方が感じたイメージは、こんな落ち着いて深みのある、静かな生命力だったんでしょうか。

大人っぽいウェーブヘアに、白シャツに薄い薄い灰のロングパンツに裸足。白い衣装に負けないぐらい、指先から足の先まで真っ白なマリウスくん!頬にはそばかすがうっすらと浮いていて、物憂げな瞳は何も映していないような、世界の全てを映しているような不思議な茶色をしていて…。瞼の血管が透けて?青っぽくなっているのもミステリアス!モスグリーンのマリウスくんは思慮深い何でも知ってるマリウスくん、モノトーンの百面相写真はいつものマリウスくんを表現しているんですかね。

テキストが素晴らしい。質問の内容がディープ。それに対して、マリウスくんが納得感のある答えを返せるのもすごいなと思いました。きっと、すごく時間をかけてインタビューしたのではと想像します。私が持っている印象をインタビュアーの方も持っていて、まさに知りたかった!と思うことを質問してくれていて感動。すっごく勉強したか、もしかしてファンなのかも。マリウスくんの知識をちゃんと頭に入れて、マリウスくんを知ろうとしてくれている感じがあって、このインタビュアーさん素晴らしい!と思いました。テキストの全てが濃くて半泣きで読んでいたのですが、特に最後の質問「一番大事にしたいことってなんですか?」に「子どもでいることかな」と答えるマリウスくん。子どもの時期にしか味わえない時間を楽しみたい、と。そんなことを考える時点で子どもではないような気がしますが、意識しなくては子どもでいれないのか。マリウスくんは人生2周目みたいな雰囲気があるし、そこにあんまり悲しい感じはしなくて、自分の人生を客観的に見れているんだなと感じました。インタビューの節々で感じるのが、自分自身を冷静に見つめていて、世界観・考え方が完成してるな、ということ。パフォーマンス等々、まだ発展途上の面もありますが、内面的なものができあがってるんだな、と改めて感心させられました。

 

MEKURUは昨年11月に創刊したそうで、今号で2号目。編集長上田さんのインタビュー(http://getnews.jp/archives/455625)を読んだのですが

人気ブログやツイッターを見ていても、主観が入れば入るほど面白いものになっています。そこで、「マニアックだったり、コアだったりする視点を、雑誌に落とし込んだらどうなるのだろうか」という興味がありました。編集者の好みの方向性や、物事への面白がり方がダイレクトに反映されている雑誌があってもいいのではないか、と。

というお話が印象的でした。他のページを読んでも、「ファンはきっとこういうことを知りたいだろうな」と思うような掘り下げた質問が目立っていて、コンセプトを誌面ではっきり表現している雑誌という印象を受けました。こういう雑誌の特集のひとりに選ばれて、何の違和感もなくこんな素敵な雑誌になじんでいて、こんなに充実した内容の誌面にしてもらって、本当に嬉しいです。