V6

先日、V6のライブDVD「V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny!」を見まして、V6というグループの良さにようやく気付きました。2014年にしてようやく。上記のDVDを見てすぐ、「V6 live tour 2013 Oh! My! Goodness!」も買いました。
「V6 live tour 2011 Sexy.Honey.Bunny!」は、マニアックな選曲と抑えた光の演出が印象的。一、二曲目の「will」「OK」の引き込み力がすごい。落ち着いているけれど力をたたえたメロディ、各々の声の個性を活かしたパート割、6人が浮かび上がるような光の演出、キレのある美しいダンス。もうこの2曲見ただけで買ってよかったと思いました。その後も、アダルトな雰囲気、洗練された光の中、フルで踊り続ける6人。じっくり一曲一曲を楽しませてもらいました。V6の魅力のひとつ、グループ内にトニセンとカミセンのふたつのユニットがあること。これを非常に感じました。トニセンの「青年らしさ」「お兄さん感」とカミセンの「少年らしさ」「弟感」。これはルックスや身長差、声、それぞれのキャラクターで形成されていて、デビューしてから今まで一貫している。すごいことですよね。人間って変わるものなのに。フォーメーション、パート割り、衣装から、そのコンセプトを意識して作られていることがひしひしと伝わってきて、V6すごい!と思った瞬間でした。
「V6 live tour 2013 Oh! My! Goodness!」は、光の演出に加えて、メンバーと映像を組み合わせる演出がおもしろい。メンバーが巨大なV6オブジェに乗っての「fAKE」から始まるのですが、この曲怖い。確かに私は騙されているのかもしれないけれど、そのことを堂々と宣言してくるV6という偉大なグループに恐怖というか畏怖を覚えました。次の「FLASH BACK」。曲もダンスもすごく好みです。Perfumeみたいな手の細かい動きを中心にしたダンスに、ジャンプなどアクロバティックな振りを組み込んでいて。「大人Guyz」、なんだこの可愛いおじさんたちは…と目を剥きました。ピンクとグリーンのショッピングカートを連結させて、そこに乗り込む5人とそれを押す岡田くん。目を疑うほどの可愛さ。怖かったりかっこよかったり可愛かったり、ロマンティックだったり、はたまたセクシーだったり、すごく感情が忙しい。結成18年目にしてこのコンサート、穏やかじゃない。

このふたつのライブDVDでV6の良さを確信し、過去のDVDをぞくぞくと買ってしまっている今日この頃です。
メンバーはみなさん非常に魅力的なのですが、中でも好きなのは長野くんです。長野くん美しい。なぜ今まで気付かなかったんだろう、誰も教えてくれなかったんだろうと思う。好きな顔なんです。色白でたれ目で、品があって、どこか女性的。そして鼻がスッと高い。鼻の付け根から結構急な傾斜があるように思う。大げさに言うと直角二等辺三角形みたいな鼻。長野くんは横顔が中性的な感じがして特に美しいと思うんですが、甘い顔がシャープな鼻で中和されるからか。そして、フリルが似合う。ちょうど今「V6 LIVE TOUR 2008 VIBES」の「LIGHT IN YOUR HEART」を見ているのですが、フリル超似合う。貴族のよう。輪郭は男性的だから、変に女っぽくならずかっこよさを残しつつフリルを着こなせている。そして「清純」という言葉が似合う。ステージで踊る長野くんはまさに清純派アイドル。特に感じたのが「Sexy. Honey. Bunny」と「Supernova」。長野くんってコンサートの最初から最後まで、ステップに乱れがなくて、振り遅れが全くない。どんな時も腰が入っていて足が上がっていてパワフル。さすがだなと思います。ただこの2曲は何だか元気がないというか、困っているような感じがする。控えめで上品。扇情的な振りが多い2曲ですが、この曲をこんなに清らかに表現できるんだということに感銘を受けました。もちろんアラフォーが清純なわけないとは思うけれど、そうとしか言いようがない。どんなものにも汚されなさそう。汚れを知らなさそうというより、汚されない強さを持っていそう。

そして、一体何者なんだ感。優しそうだし優しいけど、なにか腹に隠し持ってそうでもあり、でも絶対そんなところは見せなさそうな(でもたまに見せてるかもしれない)。踊っているときの目線外し(たとえば「BING♂」の「♪BAD LUCK」の時みたいな)も、狙ってるんだか無意識なんだか分からない。これを今の10代のアイドルがしていたら、間髪入れず「あざとい!」と言っているのですが(偏見ですが、彼らは自分が可愛く見える方法を知り尽くしているように思う)、昭和47年生まれの目線外しは逆に分からない。長年培われてきたスターの眼力でしょうか?よく分かりませんが、ただすごく可愛い。そしてずっと考えているのですが、なぜ長野くんはグルメなんだろう。実家、自転車屋さんですよね。とりあえず今週「美味博愛」が届くので、それを読んでさらによく分からなくなりたい。
最近V6ファンの方のブログをよく読んでいます。とある記事を読んでいて、昨年8月、モーニング娘。と同じ日にMステに出ていたことを思い出しました。そう言えば(失礼)出てた。録画してるし、何の編集もせず丸々残ってる。自分の無精さに生まれて初めて感謝しました。オープニング、娘。のベール越しの長野くんなんて画があったなんて。ベールの向こうの長野くん儚い。花嫁か。というか、Mステのオープニングでグループ後列の人が前列の人に被ってるっていうのはよく見るけど、別グループの前列に被る人は初めて見た。長野くん、もうほとんど娘。に加入していた。「君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか」あらためて坂本くんとイノッチは歌が上手い。知ってたけど本当に上手い。ただ、他4人の個性がほとんど出てないように思えて、それが個人的に印象薄かった原因かと感じました。エンディング、イノッチがさゆのコメントに被せて「今のこの6人で出られてほんとによかったです」って言ったこと、娘。ファンたちは「イノッチ拾ってくれてありがとう」と感謝していましたが、今になってようやくその言葉の本当の意味が分かったように思います。まさか半年後にこんな気持ちでこの映像を見返すことになるとは、という気持ちです。